2018年8月8日水曜日

空軍という戦略の果て


最近、猛暑につき?BS放送の録画を見る機会が増えた。「なぜ日本は焼き尽くされたのか〜米空軍幹部が語った”真相”」もその一つ。日米太平洋戦争の開始直前には、米軍の空軍は陸軍の配下にあり、保有する機数も十数機。ある意味遠隔戦争(遠くの戦地に赴き、安全に攻撃出来る)のハシリである空爆戦術の担い手として、B17、29が大量に開発製造されたのは、当然の戦略であったのだろう。負けるべきして負けた理由が此処にもある。日本軍による真珠湾攻撃を既に十数年前に予見していたという空軍将校の存在も、そして、あの成功体験に酔って(実際は日露戦争の勝利の余韻に酔っていたのだろうが)、大軍艦主義に舞い戻ってしまう陸軍の愚かさ(これが米軍も同じようだ)も兎にも角にも、勝率の極めて低い戦争ギャンブルへと突き進んだ日本という国の運命だったようにも思える。一時期、世界最強と言われた家電や半導体でも然り、中韓等の新興国追い上げを過小評価し、更には時代がデジタル化に大きくシフトしてゆく流れを読み切れない成功体験者たちの敗戦様子に酷似して、とても物悲しい。又、空軍の軍隊での成功事例として、殆ど虐殺とも思える大量空爆に走ったアングロサクソン系白人の冷血さも、今も変わらず、世界を不幸に陥れている気がするのだ。尤も、そんな空軍戦術も既に色褪せ、今や大陸横断型ミサイルの開発で新興国である北朝鮮等が、米国にとって脅威な国になっているのは皮肉な結果である。いずれ、近いうちに宇宙空間がその軍事上の戦略ポイントに置き代わるのもそう遅くはないだろうし、それも又、一瞬の勝利者に過ぎないのだろう。戦争という愚かさを結局は効率的な殺戮手段で回避できるなら、それはそれで近代軍事戦略とも思えるが、そんな努力を重ねる間にももっと平和的な解決方法を語り合える手段は何ものかと考えたりしている昨今である。

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