2018年8月1日水曜日

政治の腐敗は何処も同じ


腱鞘炎故に、庭いじりが厳禁となり、久々に映画鑑賞に向かった。『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜』だ。主演はジョージ・クルーニー氏だが、共同脚本と監督も務めている。尤も、主人公は正義を売った一人、選挙参謀のスティーヴン・マイヤーズだ。あのライアン・ゴズリング(ラ・ラ・ランド主演)が演じている。主人公と恋愛に落ちる悲劇のヒロインにモリー・スターンズ。 エヴァン・レイチェル・ウッドが演じている。この女優自体はかなり私生活も波瀾万丈だが、ここでは権力の魔力に魅せられた大統領候補、選挙参謀たちに翻弄される健気な役を演じ切っている。表題のスーパーチューズデーは長期に渡る米国大統領選の行方を決める重要な予備選であり、多くの代議員の票集めることが出来るクリテイカルな意味がある。映画では皮肉にも、民主党が舞台となり、共和党に較べ地味、あるいは草食系を揶揄する選挙参謀の言葉を通じ、選挙に弱い民主党をやや詰っている感もある。今、かの大国のトランプ大統領が次期中間選挙の票取りに躍起になり、ポピュリズム目的で各種の政策や行動を打ち出しているが、この映画で見る限り、どんな候補であれ、五十歩百歩。勝てば官軍、負ければ唯の政治家にとって、選挙は正に戦争であり、男らしく?真正面から戦い合うなんてのは、時代遅れなのだろう。選挙に勝つためには、選挙参謀として生き残るには、副大統領候補になるためには、そして、共和党に勝つためには、とそれぞれの思惑と欲望が入り乱れ、ヒロインを最終的には自殺へと追い遣る不正は、闇から闇へと繋がってゆくのだ。ラ・ラ・ランドで華麗でやや悲運的な役柄でアカデミー主演賞を獲得したゴズリングだが、ここでも不正とどう向き合うかで悩む役柄が光っている。脇役も良い。参謀のフィリップ・シーモア・ホフマンは短絡的理想主義者を演じ切り、敵方の参謀のポール・ジアマッティもアカデミー助演男優賞を貰った名優だ。私は彼の出演した『サイドウェイ』が好きだ。さて、大統領のパーフォーマンスがニュースの主題になる時代、彼らの奇々怪々な行動の裏側を聞き知るには都合の良い映画かと思う。如何だろうか?

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