2018年7月26日木曜日

西日本の構造問題


最近の異常天気現象で、各地、特に西日本を中心に被害が続いている。地震や豪雨、更には台風。何故、これほど西日本に集中するのか?一つには偏西風の流れのせいだ。北半球では西から東へと流れる為に、まず西日本がその影響を被る。次にはそれぞれが個別の島故に活断層が多いし、且つ平野が少ない。よって人間が住むには限られている。半生を西日本で暮らし、十年前から関東に住んで、改めて感じる事は、関東には大きな山が無く、平地が広い事だ。それは冒頭で述べた自然災害の影響も受けにくく、且つ物流等の開発も容易であり、実にビジネスに向いているのだ。家人は「何故繰り返して災害が起き、其処から逃れないのか?あるいは其処に家を建てるのか?」と素朴な質問を重ねるが、それも承知の上でしか西日本では住むべき土地が少ないのだろう。現地で安全な場所には代々からの名士が住み、一般庶民(特に若い人たち)が新たに住もうとすれば、安価な土地しか選択肢にはなく、そこは地政学上必ずしも、安全とは言い切れない場所でも在り得るのだ。元々、人口の少なかった土地には行政の手も十分に回らないし、かと言って、地域ぐるみの防災体制も不十分であったりする。その弱点を最近の自然現象が突いているのだ。大都市集中回避とセットの地方再生は一つの方法論であるが、こちらも著しい人口減の中、どう防災と絡めてゆくかはコンパクトシテイ構想と併せて、考察すべき段階に来ているのだろう。増え続ける空き家は再利用すべきとは見識者の意見だが、古く汚れた家を貧しい高齢者や若者へと転嫁する方策が果たして有効なのかどうか?それは潤沢な年金で安全な豪邸に住める人々との格差とも言えるし、空き家自体を国で買い上げ、更地まで年金替わりに負担するのも、防災の見地からすれば決してマイナス面だけではないように思える。持ち家を推奨し、公的住居の整備を怠ってきた付けは、結局は住民自身が支払う羽目になっている。衣食住の基本は住。それを改めて考える時期だと思う。

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