2018年6月30日土曜日

微生物との闘い


「飲料容器の科学 (おもしろサイエンス)」:松田晃一氏を読んでいる。容器というものを歴史から紐解いて、丁寧に説明した書籍で非常に役立つのでお薦めだ。事前の評点も確かに高かった。章は1)飲料容器の知られざる世界、2)ガラス瓶、3)スチール缶とアルミ缶、4)紙容器とステンレス樽、5)ペットボトル、6)飲料容器の用途拡大、7)飲料容器とサステナブル社会と分かれている。やはり、一番雑学で役立ちそうなのは、1章。飲料容器の肝は保存であり、しかも健康障害を起こさない事であるが、その発明がパスツールが行ったとは知らなかった。要は外部の微生物を如何にシャットアウトするかがポイントである事を彼は2種のガラスボトルで証明したのだ。詳しくは本文を。2章では何故、ビール瓶の色が茶色なのか?を説く。これも本文を読まれたい。3章ではビール缶の軽量化の説明があるが、約50年前は今の1.5倍も重たかったと記憶しているだろうか?4章ではその性質上、PETボトル化し難いミルク用途向けの紙パックが登場。5章では飲料容器の王者となりつつある、PETボトルの進化について説明が重層的にされている。市場全体から見た時、約7割をPETボトルが占め、伸び率も4%と怯む様子は伺えない。その理由に不味い?水道水から、PET入りのミネラル水への転換と氏は指摘するが、確かに日本の水道水の過剰な過酸化水素処理はどうにかならないものかとも思う。とある記事ではニューヨークの昔からの都市型濾過水道の賢者ぶりを紹介していたが、それでも市民のPETボトル傾向は抑えられないようだ。私も米国&カナダでは唯一水道水を平気で飲んでいたし、腹下しもしなかったのだから、現代人はやや過剰な健康意識が横行ひているのかもしれない。微生物を嫌うのではなく、共生するのが本当は一番の早道に思えるのは私だけだろうか。30度を超える気温のインドでは街角に水樽(多分無料)が置かれ、それを平気で市民が憩いとばかりに飲んでいた映像が流れていた。思わず、大丈夫?というほどの状況だったが、それもニューヨークと同様な地産地消の水確保の英知なのかもしれない。

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