2018年6月27日水曜日

痛くない死に方?


終末期治療については、このブログでも何回か取り上げた。その度に私自身、延命治療は断然拒否する気持ちになり、エンデイングノートに向かうのだが、その想いを又、強くしたのが、この本だ。「痛くない死に方」:長尾和宏氏。氏は前作「平穏死10の条件」がベストセラーになり、その続編となるが、具体的な看取り例が掲載されていて、参考になるのではないかと思う。尤も、これから少子・高齢化の中で、医療費等の公的バックアップ不足が懸念される中、対費用効果で見れば非常に高額な延命治療を抑制しようという世論が透けて見える様な気もして、やや閉口気味でもある。むしろ、死に方くらい、自分の自由にして欲しいという想いで捉えたらどうかと思う。で、前作のお浚いが再度掲載されているので、紹介すると、①平穏死出来ない現状を知る(8割の確率でチューブに繋がれて死ぬ)②看取りの実績ある在宅医を探す③勇気を出して葬儀屋と話す④平穏死させてくれる施設、病院を探す⑤年金が多い人こそ、リビングウィル(米国では46%がLWを宣言)⑥転倒→骨折→寝たきりを防止⑦脱水は友(胸水、腹水は安易に抜くな)⑧緩和医療のお世話になろう。⑤のLWはエンデイングノートと併用して、尊厳死を元気なうちから宣言する手段だ。又、緩和医療は迷わず、痛み止めの麻酔を投与されることを氏は進めている。更に、主題にある痛みに関し、氏は全人的痛みは身体的なもの、社会的なもの(仕事、家計、家庭)、心理的なもの(不安、うつ、怒り、恐れ、孤独)、スペリチュアルペイン(人生の意味、罪の意識、苦しみの意味、死の恐怖、価値観の変化、死生観に対する悩み)の複合体だと説明する。詰まり、死ぬことだけが痛いのではなく、もっと多くの痛みを抱えながら私たちは必死で生き抜いているのだと言う事だろう。そう考えれば、何も更に多くの痛みを受ける延命治療はベストか?という問いかけには説得力がある。さて、皆さんは如何お感じだろうか。

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