2018年6月11日月曜日

太陽光発電というビジネス


もう少し、真面目な本かな?と思って手にした「太陽光発電で誰でも資産家になれる」:久保龍太郎氏。開いてみると、お金持ちではなく、資産家になるお薦めの本だ。この手の本は以前、「財布を8つ持つ…」云々で学んだ低金利時代の資産運用の極意に似たノウハウモノである。そして、その手段が太陽光発電システムであり、氏はその販売会社の社長でもあるのだ。従って、注意が必要だ。何でも儲かる式の話は嘘が多いからだ。さて、この本の謳い項目は自己投資額100~200百万円で利回り9~10%と訴える。これでは多くの人は乗ってくるかも。確かに太陽光発電のノウハウは豊富に感じられる。設置する土地選択、その借地契約、環境対策、製品保証に出力保証、と盛り沢山だ。しかも世の中低金利、貯蓄だけでは貧しい生活が待っていると煽っている。この辺りはかのシェアハウス投資を薦めたかの銀行屋とさほど変わりがない。と見ると、氏の会社を通すと、関係銀行の融資が簡単に通過するとも書いてある。更には儲かった先の脱税(本では節税と書いてあるが)の仕方についてもノウハウを掲載しているほどだ。尤も、こうした一見美味しい事業が盛んに注目を浴びるのは、初期太陽光の引き取り保証価格が40円/KWH強と異常に高額であったこと(現実は欧米では数円/KWHで売買)と銀行の異常低金利、更に将来に向けての年金・医療に向けての社会保障制度の不備・不安が普通の消費者に示されているからだ。老後には1億円近い資産が必要だとか、貯蓄から投資へという金融機関の宣伝は、詐欺まがいとしか思えなくなっているのが現状ではないだろうか。実は過去家庭用に取り付けられた太陽光発電の契約期限が迫っており、大量の余剰電気が市場に流れてくると言われる2020年問題が業界には存在する。そんな中、なけなしのお金を注ぎ込んで、新たな借金を背負うのは非常にリスキーであることを再認識すべきだろう。この本はそう言う意味では過大広告であり、まともだと思わないように、私は警告しておきたい。

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