2018年5月5日土曜日

アドラーを読み、学ぶ、理解する。


「幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII」:岸見一郎、古賀史健氏を読んでいる。やや散文的だが、肝に触れてみたい。歩みを止めず、歩き続けることが哲学だ。アドラーはそう述べている。途中で止めてしまえば、それは宗教に過ぎないと。教育は尊敬すること、そして、唯一無二の存在と認める事。その人らしく勇気づける事。共感とは他者に寄り添う時の技術であり、態度である事。われわれの世界に本当の意味で過去など存在しない。私という物語の編集者が今の私を正統性を証明すべく、過去を自由自在に書き換えてゆく。あなたの今が過去を決める。教室は民主主義で成り立ち、その主権は生徒にある。変えることの出来ない物事を受け容れる落ち着きと・変えることが出来る物事を変える勇気・その違いを見分ける知恵が欲しい。

幸福の本質は貢献感。叱ることも褒めることもしないのが真の教育者。民主主義とは協力原理に基づいて運営される共同体。全ての悩みは対人関係に在るが、一方で全ての喜びも又、対人関係に在ると。分業という画期的な働き方。利己心を追求した先に他者貢献が有る。人間の価値はその仕事にどのような態度で取り組むかで決まる。信頼は尊敬できるか否かに依存する。まずは目の前の人に信頼を寄せる、仲間になる、それを日々積み上げてゆく。愛はわたしからの開放。愛とはふたりで成し遂げる課題である。教育とは自立を学ぶこと。そして、その自立とは自己中心性からの脱却を意味すること。愛は自立、大人になること、だからこそ愛は困難。運命とは自らの手でつくりあげるもの。愛し、自立し、人生を選べ!以上が哲人と青年の対談方式で語られるアドラーの哲学の一端だ。そして、最後に語る。すべての出会いとすべての対人関係において、ただひたすら最良の別れに向けた不断の努力を重ねるだけと。あとがきで元軍医であったアドラーの目指した社会的行動は児童相談所の設立と活用だったと言う、第一次世界大戦という悲劇を身近で経験した氏ならではなかったかと。そして、その教育の場から平和を愛する勇気ある若い人々を産み出して行きたかったのかと。教育は何も教室だけに存在するのではない。職場然り、家庭然り、全ての人間関係に置いて存在する。互いが自立できるように、切磋琢磨することこそがアドラーの言う社会共同体であると思うが如何だろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿