2018年5月3日木曜日

中々思うようにはいかないエネルギー事情


度々登場する再生エネルギー。最近檜舞台に立って居るのは、バイオ発電だが、その原料のナパーム油の手配が不十分で、かの太陽光発電の過剰な投資の二の舞かと言われ出している。中々思う様にはビジネスが描けないのが、こうしたインフラの世界だ。現在もそして、将来もその底力を発揮している水力発電もその再生エネルギーの老舗であるが、意外に割高であり、且つ又、発電効率も決して優れてはいないようだ。究極のエネルギーストック方式である水力発電は高所に貯めた水を低地に移送する際生じるエネルギーを電力に変える仕組みだ。逆に今は日中太陽光発電で供給過多になる時に、低地から高地までポンプを起動・揚水してエネルギーとして蓄えるという仕組みになっているらしい。太陽と水、如何にも自然風で無駄な無いようにも思えるが、揚水には約3割程度の電力を消費するので、その分のロスと並びに、過大な設備投資(山を切り開いて、ダムを造るといった巨大工事が必要)と稼働時間の少なさで、30~40円/KWHと高価な電力価格となるようだ。但し、ダムの貯水量は河口の農業保全から未だ、余力があるらしいし、オンオフの揚水方法も流量制御が出来れば、もっと稼働率も向上させられるだろう。何事にも良し悪しがあり、何が何でも再生エネルギーが最高という訳ではないのだ。今、かの大国が躍起になって開発しているEVやその中核の蓄電池もエネルギー蓄積としての少なからぬロス(約3割)を秘めている。エネルギーとは、一旦熱や電気といった形に転換するとストックし難いものである性質が仇となっている。今注目されている水素も似通っている。かの元素は金属を脆性化する性質を秘めていて、化学を知る者から見ると、なるべくストックしたくない物質なのだ。原発も然り、CO2を発生しないからと言って、3・11での事故の記憶を払拭できるほど、安全に関する科学や工学は進歩していないからだ。斯くも思い通りにはいかないのがエネルギーであり、だからこそ、十分な議論と正しい検証が必要なのだ。

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