2017年7月5日水曜日

何という素敵な時の過ごし方か


「『魔女の宅急便』が生まれた魔法のくらし 角野栄子の毎日 いろいろ」:角野栄子氏を読んでいる。冒頭の魔女の宅急便は宮崎氏のアニメしか知らず、その原作に振り返る事もしなかったので、聊か恐縮しながら、本書を手に取った次第。いやはや、宮崎氏が作品にするだけあって、この絵本屋さん、否、絵描きさん、中々の人生の達人だ。今回はマイホームからそれぞれのお部屋のデイテールを写真入りで紹介してくれている。まるで、マイホームも絵本のように、夢が一杯詰め込んでるように見えてくる。だが、ワープロはマックだし、しかも無線型のキーボードにマウスを使っている。一方、手書きの自由書き手帳を常時携帯し、且つ一日、絵と文章に1時間くらい均等に取り組む作家生活も何となく、羨ましい。テレビも見るし、本も読む。掃除もするし、炊事もする。ついで、外でランチやカフェにも寄る。中々鎌倉は暮らし易そうだ。その前は東京暮らしだったようだが、海近くに住みたくなったという背景には、やはり若き頃のブラジル渡航が影響しているのかもしれない。更には、欧州と米国を自家用車で横断した若い頃の経験がひょっとすると、魔女の作品の源泉になっているようにも伺える。又、日常生活に対する姿勢も自然体でありながら、独特の拘りがあり、興味深く感じた。20種類はあるという色とりどりの眼鏡、デザインは一緒だが、布地を自分好みでアレンジしているワンピース、それに合わせた靴。庭には夏みかんやら、果物が実を付ける果樹を植え、優雅なお一人様生活を満喫している風が妙に羨ましくなってくる。もちろん、絵本作家故に、その裏側の日々の苦労や老化や病気などもあるには違いないが、魔女の使う魔術のように隠して、見えないようにしているのだろう。唯、残念なのは、氏が大切にしている書棚の本は、私が見知っているモノは見つからず、やはり住んでいる世界は違うのだと実感した次第。絵本は私の憧れの世界ではあるものの、一向に目が出ず、小説とエッセーに転じる訳だが、作家の日々として参考になるものも多く、何となくほのぼのとした読後感が嬉しかった。




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