2017年6月27日火曜日

安心できる老後とは?


Q&A 日経記者に聞く 安心老後、危ない老後」:後藤直久氏を手に取っている。

何も、日経記者に確認するような事ではないと思いながら、事前評点が高いのは、やはり老後の事が気になる人が多いせいだろうか。これを例えれば、イソップ童話の蟻とキリギリスの例えではないが、要は若い時遊んでばかり(働かず、備え無く)のキリギリスは寒い夜空に飢えてしまうと警鐘を鳴らしている様なものだ。第一、十代、二十代でこんな少子・高齢化の時代が来るなんて夢にも思わなかったし、あのバブル経済だってずっと続くのでは?と信じた人も多いかと思う。それがその後、20年も不況に喘ぐきっかけだったなんて事も誰も分からなかっただろう。と、前置きが長くなったが、今更ながら、老後が気になり、心と懐の準備をしようという方々には便利な本である。章は9に分かれ、1)医療・介護・成年後見制度、2)悪質商法から老親を守る、3)高齢者住宅、自宅をどうするか、4)財産管理の注意点、5)年金・税金の落とし穴、6)相続対策の進め方、7)社会保障制度の活用法、8)生涯現役で働き続ける、9)介護一人暮らしの老後に備える。各章ごとに、Q&Aの形で具体的な答えがあるので、役立つ情報も多く、読むに越した事はないとは思うが、人間、その場に際しないと、事前に準備などする時間もお金も無いのが現状だろう。よって、両親が歳を取ったり、自分が歳を取ったりした時の事を予め想定する事から始める必要があるだろうと思う。更には、今後政府は実質破たんしている社会保障制度の見直しはするだろうし、色々な形で公的サービスが劣化すると予測した方が良いだろうと思う。そして、その時、頼るべきは信頼できるご近所、もしくは友人を如何に保持しておくかが重要な気がする。あるいは、そうした人徳が不足する場合は頼るべきお金にモノを言わせて、私的な保険、介護、医療を受けられるように預金等を厚くしておくことだ。あるいは、身体が動く間は何かしらの労働に携わり、それをバネにして、公的・私的な社会保障制度を受けれるように人脈を厚くすることも必要だろう。あるいは、身体が動かなくても、投融資商品(株、ETF、外貨等)を事前に獲得して置けば、年金以外の収入源にもなる。詰まり、危ない老後とは、自分が歳と取った後のイメージが描けない人の事だろう。その意味では、今日、マスコミは日々ご丁寧に、少子・高齢化の悲劇を過剰なほどに語ってくれている。老後とは死へのロードを粛々と歩むだけだし、それが危ない?とは何だろうか。それ以上の悲劇は経済格差に悩む貧困な母子家庭の方がもっと日常茶飯事に起きている事の方がもっと危ないと感じるのだが、如何だろうか。



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