2017年5月5日金曜日

未来は予測できるとの傲慢さ


2050年の技術 英『エコノミスト』誌は予測する」:英『エコノミスト』編集部、 土方奈美訳を読んでいる。冒頭で言うように、未来など読み切れるものではなかろう。きっと、幾多の紆余曲線を辿りながら、2050年が存在すれば良いなあと思うのは私だけだろうか。それに到達するまでに、ひょっとしたら核戦争が起きるかもしれないし、AIによる人類支配があるかもしれないし、宇宙人が到来して、人類を駆逐しているかもしれない。要は先は読めないと言う事だろう。但し、技術のトレンドと可能性は示唆出来る。その観点に絞れば、この本は今の技術のレベルと将来の可能性と置き換えて、読み切ることが出来るかもしれない。当たりはずれを気にしなければという前提でだが。第一、これを執筆した筆者たちは、2050年には確実にこの世に居ないからだ。否、ひょっとして、冷凍人間として未だ、その余生を維持できるような技術が存在するとしたら、生き延びているかもしれないのだが。さて、本は18章に分かれ、1章:日本のガラケーは未来を予測していた、から始まる。ここで取り上げられる未来像は、VR,自動運転、宇宙旅行、ポスト人類。2章:ムーアの法則の終わりの先にあるもの、では、特定用途向けチップ、コンパクトなスーパーコンピューター、データ処理の公益サービス化、電子コンタクトレンズ。3章:第七の波、AIを制する者は誰か?、ではモノのインターネット化の可能性の追求と膨大なデータを賢く活かして顧客の役に立ち、新たな力を与えるものが、未来の勝者であると断じている。4章:何故、デジタル革命では生産性向上が見られないのか?では、既存の経済指数では評価し切れない点とそれが浸透するには時間が掛かると。あるいは、働く場所や労働時間を自由に選べるという利便性がいずれ評価されるはずとも。5章:宇宙エレベーターを生み出す方程式では、一般相対性理論と量子力学でこの世界は説明出来、光速以上の情報伝達は不可能と。更には量子コンピューター、知覚中枢拡張とVR旅行、不老不死の実現、そして気になる故障モード(私が懸念した、核戦争・生態系の崩壊・人工知能戦争)。6章:政府が脳に侵入するでは、脳をインストールする、酵素による新素材の誕生、DNAの記憶媒体としての利用等。7章:傷つく自由では、SF小説が紹介される。そして、8章へと続いてゆく。内容は多岐に渡り、分散しているが、結局は現代社会が抱えている課題へのチャレンジ&期待が込められていることに違いは無い。高齢化、AI化、人口増、エネルギー、兵器開発、プライバシー、格差問題、等だ。関心の高い章だけでも一度目を通すと参考になるかも。少なくとも、当たらずとも遠からずと言った予想であることには違いないのだが。



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