2017年3月12日日曜日

2017(平成29年).03.12書評

先週の評点:
「人体-消化の旅 (ニュートン別冊)」:(◎)ムック、「先生、それって「量子」の仕業ですか?」(◎):大関真之、「免疫はがんに何をしているのか? ~見えてきた免疫のメカニズム~ (知りたい! サイエンス)」:(◎)桂義元、「5歳の子どもにできそうでできないアート: 現代美術(コンテポラリーアート)100の読み解き」(△):/1ホッジ,スージー、 Hodge,Susie、「ドラッグと分断社会 アメリカ 神経科学者が語る「依存」の構造」(△):カール ハート、 Carl Hart、「ヘダップ」(△):三羽省吾。
ノンフィクの「・・アート」は予想外に面白くなかった。抽象画や抽象芸術の在り方や評価はそれ自体難しいものだが、それを無理やり説明する所に無理がある気がする。それを理解する上で、何かしらの前提が絡んで要るとしたら、それは既にその製作者の既得権行使のようにも見えてくる。
「ドラッグ・・」も前評判高さの割には、自叙伝を読んでいる気がして、どうものめり込めなかった。今や、米国でマイノリテイの感さえあるアフリカ系アメリカ人の異質さは其処にはない。逆に言えば、姑息と狡猾に生き抜く術が描かれているとも言えるのだが。
今週のお題:
「科学者18人にお尋ねします。宇宙には誰かいますか?」:佐藤勝彦、 縣秀彦、「 「パパは大変」が「面白い! 」に変わる本」:安藤哲也、「バグは本当に虫だった-なぜか勇気が湧いてくるパソコン・ネット「100年の夢」ヒストリー91話」:水谷哲也、「血圧の科学 (おもしろサイエンス)」:毛利博、「ビニール傘」:岸政彦、「不時着する流星たち」:小川洋子。
 近況:
世の中の動きが目まぐるしく感じるのは、歳を取ったせいだろうか。本を読んでも次々と知らない事実に出くわし、自分の無知に嘆息し、自分の言葉で語ろうとするが、どうも舌足らずで家族には受けが悪い。軽いジョークも寒いと言われる家庭状況だからやむを得ないが、それぞれが抱く関心事項が異なり、相手の立場に立って発言しないと、家庭内でも孤立する事は当たり前の時代。知性を活かすにも場の選び方が重要だ。但し、本を読む姿勢だけは受け継いで欲しく、愚息は取り敢えずそれに従った振りはしてくれている。まあ、考えるに、これから高校、大学、そして就職試験の難関を抱え、その知識の習得に忙しい彼らの知性とは何かなど、空しい言葉に響くのかもしれない。家人にしても、日々仕事と家事の両面を手掛け、ようやく座ったと思えば、うつらうつらしている状態だ。とても知性を磨けなどと頼みない状況ではあるのだ。それがごく普通の市井の人々の生活感だ。その意味からすれば、日常目にするテレビや新聞や雑誌等の知性だけは是非意識して高めて欲しいものだと思う。少なくとも、某首相夫人の脇の甘さを何度突いても、そこから知性は生成しないと思ったりしている昨今である。


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