2017年1月2日月曜日

2016年 年間書評ベスト15決定

●前半での推薦本
小説(3)
「ロゴスの市」:乙川優三郎氏、「ドローンランド」:ヒレンブラント,トム、 Hillenbrand,Tom氏。「終わった人」:内館牧子氏
ノンフィク(5)
「10代の脳 反抗期と思春期の子どもにどう対処するか」:ジェンセン,フランシス、 ナット,エイミー・エリス、「限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭」:ジェレミー・リフキン、柴田裕之訳、「五〇億年の孤独:宇宙に生命を探す天文学者たち」:リー・ ビリングズ、「地底 地球深部探求の歴史」:デイビッド ホワイトハウス、「貨幣の「新」世界史――ハンムラビ法典からビットコインまで」:カビール セガール、Kabir Sehgal
●後半での推薦本
小説(5)
「暗幕のゲルニカ」:原田マハ氏、「向田理髪店」:奥田英朗氏、「後妻業」:黒川博行。「QJKJQ」:佐藤 究。「みかづき」:森絵都、:「望み」:雫井脩介
日本フィクション(5)
「沖縄戦 全記録」:NHKスペシャル取材班&伊東 ゆう、「福島第一原発廃炉図鑑」:開沼 博氏、「税金考 ゆがむ日本」:日本経済新聞社、「戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗」:加藤 陽子、「空の旅を科学する」:伊藤恵理、
海外フィクション(5)
「外来種は本当に悪者か?: 新しい野生 THE NEW WILD」:フレッド・ピアス、藤井留美、山田美明、「人間さまお断り 人工知能時代の経済と労働の手引き」:ジェリー・カプラン、安原 和見、「進化は万能である:人類・テクノロジー・宇宙の未来」:マット・ リドレー、大田 直子、「逆転の大中国史 ユーラシアの視点から」:楊海英、「「偶然」と「運」の科学」:マイケル・ブルックス、 Michael Brooks、

前半と後半の選択数が異なる均一にならず、申し訳ないが、後半の方が必死で冊数も稼いだので、お許しを。

さて、結果
小説(5)
「ドローンランド」:ヒレンブラント,トム、 Hillenbrand,Tom氏。「終わった人」:内館牧子氏「暗幕のゲルニカ」:原田マハ氏、「望み」:雫井脩介
僅差だが、ドローンランドの未来予想図は面白い。原田氏の芸術物はやはり一級品だ。内館氏と雫井氏は自らに近い立場として、考えさせられる作品だった。
日本フィクション(5)
「沖縄戦 全記録」:NHKスペシャル取材班&伊東 ゆう、「福島第一原発廃炉図鑑」:開沼 博氏、「税金考 ゆがむ日本」:日本経済新聞社、「戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗」:加藤 陽子、「空の旅を科学する」:伊藤恵理
図らずも、前半日本フィクション選択が無かったので、後半分がそっくりと残った。沖縄も福島も常に地元と中央の意見の相違点が多い。人間は中々距離感を縮める能力が不足する。加藤氏の歴史観には批判もあり、何もすべてが外交では決まらないという意見もある。但し、切り口を色々な形で敗戦(それよりも開戦か)の理由を我々は冷静に見定める必要があるのだ。伊藤氏はTEDにも登場した元気が女性だ。頑張って欲しい。エールの意味で選択した。
海外フィクション(5)
「10代の脳 反抗期と思春期の子どもにどう対処するか」:ジェンセン,フランシス、 ナット,エイミー・エリス、「限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭」:ジェレミー・リフキン、柴田裕之訳、「地底 地球深部探求の歴史」:デイビッド ホワイトハウス、「人間さまお断り 人工知能時代の経済と労働の手引き」:ジェリー・カプラン、安原 和見訳、「逆転の大中国史 ユーラシアの視点から」:楊海英。
思春期の子どもをどう考えるかはかなり困難な問題だ。それを脳科学から解明してゆく手順は筆者の実体験と並行して興味深い。リフキン氏のこの著作はかなりインパクトを受けた。地球の受けている1%程度の太陽エネルギーで現在の人類を賄えるという試算は勇気が貰える。地球奥深くの研究は謎も多いが、非常に重要なものだ。高々、車で1時間程度でマントルに行き着くという事実がかなりショックを受けた。カブラン氏のAI考察、特に未来、人間は特殊動物として動物園で飼われることになるのでは?という指摘は怖ろしい。最後、欺瞞だらけ(歴史とは兎角そういうものだが)の中国史を冷ややかに解析してくれて、心強い。日本の何となく中国優位論の心根を壊すのに十分役立つと思う。

正月休みの中、多少時間もある読者の方は、選択すべき本の一助として、本稿を使用して戴ければ幸いである。


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