2015年7月5日日曜日

2015.7.05書評


 先週の作品評点。
「ルポ 生殖ビジネス 世界で「出産」はどう商品化されているか」(△):日比野由利氏、「戦場カメラマン沢田教一の眼―青森・ベトナム・カンボジア」(○):斉藤 光政、 沢田 サタ、「二度寝とは、遠くにありて想うもの」(△):津村 記久子氏、「忘れられた巨人」(◎):カズオ イシグロ氏、「砂漠の青がとける夜」(○): 中村 理聖氏。
 「生殖ビジネス・・」は字が小さ過ぎて読む気がしない。且つ、統計的処理がされていないので、さらに最悪。「戦場の・・」は有名なカメラマン沢田氏の写真集だ。津村氏のエッセーは全くつまらない。「忘れられた巨人」はどうにか読み切った。氏が英国育ちなので、それが背景にある。海外では人気作家らしいが、これが彼らにとっては真の文学なにかもしれない。抽象的表現で世界の崩壊と再生を訴えるのだが、果たしてそうなのか。忘却とは救いでもあると筆者は云いたいのかもしれない。「砂漠・・」は気だるい小説だが、読ませる力がある。
 今週のお題。
「世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠」:ジョセフ・E・スティグリッツ、峯村利哉、「宗教聖典を乱読する」:釈 徹宗氏、「ラ・ミッション ―軍事顧問ブリュネ」:佐藤賢一氏、「人間のしわざ」:青来 有一氏。
 ノンフィク2、フィク2のグッドバランスと思う。事前書評とさっと読みで判断すると、小説群が意外に良いかも。日経書評にも登場していた。佐藤氏はようやく、日本に帰ってきたという所か。青来氏は重たく冷たい作品だ。先週のカメラマン沢田氏とかぶる所がある。事実を伝える意義は深いが、知らないほうが幸せという偽善もあるかも。
 私の近況はあまり芳しくない。元気なのは愚息とそれに纏わりつく家人だけだ。律義に小説をアップし、エッセーも真面目に取り組んでいるが、逆に売り上げは落ちている。PVはそこそこだが、皆、一読で済んでいるのだろう。そんな中、ナデシコの活躍は嬉しい。強い。結束力がある所が男子と違うか。話は変わるが、深夜のテレビ番組でギターで弾き語りしている歌手を見て、納戸からギターを取り出した。ケースにも、ギターにもカビが生えていて、もう十何年も放置しておいたのだ。当然、音調も忘れ、アルペジオが弾けなくなっている。陽水でも弾こうかと意気込んでいたのに、残念。やはり、継続は力なり。上手くなるには、書くしかないし、弾くしかない。単純な解答だった。



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