2015年4月23日木曜日

2015.4.12書評


先週のお題評価。
「進化の謎を数学で解く」(◎):ワグナー,アンドレアス、 Wagner,Andreas、「つなわたり」(
△):小林信彦氏,「臣女」(△):吉村萬壱氏、「氷の仮面」(○):塩田武士。
 ◎は「進化・・」のみ。難解だが、遺伝子にチャレンジする迫力が凄い。小林氏はもう書くのをやめた方が良い。艶っぽい場面も何か色褪せている。吉村氏は不思議な作風だが、気色悪い。塩田氏は色々な分野にチャレンジしている。頑張って欲しい。
今週のお題。
「6度目の大絶滅」:エリザベス・コルバート、鍛原 多惠子訳、「ふしぎ動物図鑑―おどろきの能力のしくみを詳細イラストで」:ムック、「透明カメレオン」、道尾 秀介氏、「虹」:周防 柳氏。
 ノンフィクションが二冊、小説が2冊とグッドバランス。冒頭の大絶滅はやはり地球史になる。
でも、先週の「進化・・」と言い、この作品と言い、海外作家の筆力には驚くばかりだ。否、筆力で言えば、高村氏以降、ページ数と物語の深さでは日本もかなりレベルまで来たが、ノンフィクション分野では、分かり易く、でも専門的に未来を語る、科学を語る、ライターが登場してこない。科学者の皆、象牙の塔に籠って、論文だけ書いていれば良いと思ってるのだろうか?例の原発問題にしても、専門家達だけで安全を論じているから、前に進まないのだ。哲学、社会工学、宗教、芸術、すべての英知を求めて、語り合う姿勢が無ければ、偏った評価しか得られない、昔の原子村と同じ構造に見えてしまう。新聞では無知な記者だけが責められているが、一方では安全な場所で自分の世界だけに籠っている科学者たちの傲慢さと怠惰な姿勢も気になる所だ。まあ、私も作家であり、元エンジニアであるから、その理解の中で、分かり易く、やや科学・経済知識の詰まった作品を書かねばと思っている次第。尤も、売れなければ、出版社もライターも食えないわけで、こうした大作がしっかりと社会的に受け止められる文化を作ることが肝心なのだろう。どっちが鶏で、どっちが卵か分からないけどね。
 さて、私の近況は腰痛からの立ち上がりに苦慮しながらも、どうにか仕事をこなし、休日に辿り着いた有様だ。都心の新築マンションの高騰に腹を立て、一方では相変わらずの我が身の甲斐性無しに涙を流し、まあ、成功事例ばかりでは読者の方々も厭になるだろうとの自虐的話題を提供している。先週の長雨ですっかり桜は散り、いよいよ熱い夏がやってくる。愚息もバスケ入団を決めたようだし、家人は新たな障害児を学校で抱えて頑張りだしている。春は新たなスタートの時期。そう言う私も腰痛治して、再スタートしたいと思っている。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿