2014年3月10日月曜日

先週の書評2014・3・09

先週のお題。
 「原罪」 遠藤武氏(◎)、「デビル・イン・ヘブン」 河合莞爾氏(△)、「破門」 黒川 博行氏(◎)。
原罪は好みではないし、時空の取り扱いがもう一つかなあ。でも戦時中のことまで織り交ぜてあり、力作なんだと思う。デビルも未来社会を書いているが、もう一つか。カジノを中心に書きたかったのだろうけど。破門は粛々と時間を辿りながら、しかも一人の主人公で描き続けてくれるので読み易いし、感情移入もし易い。結末は少しほろ苦いが、筆者もヤクザをヒーローにしたい訳でもないだろうから良しとしたい。
 今週のお題。
「ラフ・アンド・タフ」: 馳 星周氏、「Qrosの女」: 誉田 哲也氏、「 情動」: 新津きよみ氏、「 突破する教育――世界の現場から、日本へのヒント 」:池上 彰氏、 増田 ユリヤ氏 、「ルポ MOOC革命――無料オンライン授業の衝撃」: 金成 隆一氏。
 情動は随分と古い小説。でも、相変わらず上手だ。馳氏の前評判良さそう。出張にでも持ってゆくかな。 誉田氏は売れっ子作家。でも、出だしでツマづいて手が出ない。どうしよう。
 残り二冊は教養本。突破する教育はフランスや米国、スウェーデンの教育現場の実情が記されている。いじめはどこの国にもあるという事実。FACEBOOKがそれに利用されている背景。そして、日本の様に単一民族ではなく、且つ貧富の差も多い中でのいじめは克服が難しそうだ。後は、どの国も日本の学校では触れない政治やエネルギー問題等について、積極的に取り扱い(これで教師も勉強する)社会人としての最低限の教養を身に付かせる役に立たせている。池上氏は東工大でもカルキュラムを組んで、理系学生の教養アップに努力したり、TVと言うマスメデアで愚かな我々大衆への歴史認識について教授したり、積極的だ。NHKに居て、不毛な日本の教育現場に疑問と不安を感じていればこその行動だろう。尊敬に値する行動だと思う。もう一つ、今話題のムークである。このブログでも以前紹介した。(弊著:古い羅針盤「よろずの神とポケモンの強さ」
MOOC(ムーク)をご存じか?
 人間にはいくつかの自由と権利があるが、その中でも教育は重要な項目だ。貧困ゆえ、新興国故、は理由にならない。その意味では英語とインターネットが使えれば、世界一流の大学教育を誰でも受けることが出来るシステムは画期的だ。
 今、政府は閉塞的な教育委員会の構図を変えようと、その長の任命権を政治家に戻そうとしている。それはそれで評価される。左翼的な思想にどうしても偏りがちだった日本の教育会も変革すべきだ。だが、それが右翼的発想であってはならず、未来ある子供たちに、最高で最大の教育機会を提供し、将来の我が国の未来を託す位の気概が欲しい。
 そのためには、このような海外の調査や他の組織を活用した教育の自由化がもっと叫ばれてもよいのだろうと思うが、如何だろうか。

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